社会福祉法人 仁生社
江戸川病院
過活動膀胱では、尿意切迫感が強く、多くは頻尿と夜間頻尿を伴います。切迫性尿失禁もある場合、生活の質(QOL)が損なわれることも、決して少なくありません。
過活動膀胱の治療には、行動療法、薬物療法、磁気刺激療法、ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法、仙骨神経刺激療法があります。まず、行動療法や薬物療法から治療を開始し、3ヶ月ほど継続しても症状が改善がない、または、副作用が出てしまい治療継続が難しい病態を、難治性過活動膀胱といいます。ここでは、この難治性過活動膀胱のための、ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法(ボトックス療法)について説明します。
異常な収縮を来す膀胱の筋肉を、柔らかく楽にしてあげる作用があります。
膀胱内検査の時に使う膀胱鏡を用いて、膀胱の筋肉に薬液を注射します。
現在の治療で効果を十分に感じられない患者さまや、お薬による副作用が気になる患者さま(難治性過活動膀胱)が対象です。
例として、
・3ヶ月以上、内服薬で治療しても尿失禁が改善されない。
・2週間以上、内服薬で治療しても副作用のためお薬を減量あるいは中止した。
こういった方は、ボトックス治療で改善する可能性があります。
また、1日7回以上の頻尿や、1日3回以上トイレに間に合わず失禁がある場合は、一度、検査を行うことをお勧めいたします。検査を行なって、残尿量が100ml以下であればボトックスで治療ができます。
80歳以上の患者さまの場合は、ボトックス注射後の尿閉リスク(おしっこがしたくても出なくなる状況)を予測する為に、注射の前に、まずはウロダイナミックス検査を行うことをお勧めしております。
〇こんな症状でお困りの方
・尿漏れ
・尿意が近い
・膣のゆるみ
・入浴時に膣の中にお湯が入る
・膣のにおいが気になる
・膣の乾燥
など
〇サーミバー(自費診療)
サーミバーはFDAで認可を受けている「サーミRF」の高周波を用いて、女性器の膣内から外側を引き締める女性器のアンチエイジング治療です。見た目には、照射直後から外陰部の引き締め効果が実感できます。
機能面では膣入口や膣の内部を引き締めることができます。膣の内部が引き締まるので、尿漏れや入浴時に膣の中にお湯が入らなくなります。膣内のコラーゲンが活性化することで膣内環境の正常化にもつながり、デリケートゾーンの様々な悩みを解消することができます。