社会福祉法人 仁生社
江戸川病院
パーキンソン病の治療薬は20世紀末から徐々に新しい薬が増えています。パーキンソン病と診断された患者さんは20世紀半ばには診断されたあと、その予後は数年で寝たきりとなり、予後5年程度とされていました。現行の薬剤は、残念ながら、どの薬も対症療法の域を出ませんが、薬を組み合わせ用いることで、近年では天寿に近い歳まで生きられるとされています。
副作用を考慮して,作用機序が異なる薬剤を組み合わせて加療を行います。
昔は,パーキンソン病を発病すると,数年で寝たきり状態となっていました。現在,未だに治癒することはできませんが,開発されてきた薬を用いることで,身体機能を維持できる期間が長くなっています。診断後10年の患者さんの7、8割が,身の回りのことをできる状態であると言われています。早期に治療を開始することや、リハビリを続けることが重要です。
(文責: 江戸川病院 神経内科 医長 新海泰久)