江戸川病院

社会福祉法人 仁生社

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BNCTのヘッダー画像

2023.07.06更新

江戸川病院BNCT

江戸川病院では放射線治療後再発乳がんを対象とした特定臨床研究に引き続き、FDG-PET陽性の腫瘍に対する特定臨床研究を開始します

ごあいさつ

加藤正二郎院長

江戸川病院 院長

加藤 正二郎

江戸川病院では、2006年よりトモセラピーによるIMRTを開始し、現在はトモセラピー3台とメリディアンによる放射線治療を行っています。

治療患者総数も6千人を超え、前立腺がんの根治目的の治療では再発率が8%以下(2013年度までの統計より)、直腸、膀胱の有害事象(CTCAE、grade2以上)も2%以下に制御されております。
コロナ下でも、外国より多数のがん患者さんが、当院の放射線治療を受けられており(2022年 23名)、世界的にも有数の放射線治療センターと言っても過言ではありません。

今後もがん放射線治療の主軸は広いがん種や病期をカバーできるトモセラピーをはじめとする高精度X線治療であり、このことは今後も大きくは変わらないと思われますが、BNCTは細胞選択的照射が可能な点で、X線治療は勿論のこと、陽子線治療や炭素線治療では対応できないがんや病期が原理上、適応となる特長を有します。
将来、がんへの選択的集積性がさらに優れたホウ素薬剤が開発されれば、治療可能深度の限界も解決し、X線治療のような広い適応を有する時期が到来するかもしれません。

奇しくも自らはがんで48歳という若さで亡くなった前院長 加藤隆弘は最期の時間をこの病院設置型BNCTの導入に注ぎ込みました。彼の情熱が無ければこんな夢を語ることもきっと出来ませんでした。遺された我々は遂に彼の夢を形にし、皆様へサービスを提供する事が可能となりました。
大きながんはトモセラピーで叩き、周りに転移したがんはBNCTで一掃するという治療方法も現実のものとなります。
どうぞご期待ください。

江戸川病院 放射線科部長

黒崎 弘正

2021年に江戸川病院に着任以来、トモセラピーでの放射線治療とともにBNCTの準備をしてきました。そして、昨年夏から開始した再発乳がんに対するBNCTは予定より1年半はやく、皆様のおかげで終了しております。

さらなるBNCTの発展のためにも、また多くの患者さんにBNCTを届けたいという気持ちから次の段階としてFDG-PET陽性の腫瘍に対する効果をみる特定臨床研究を行うこととしました(10例)。

当院の特徴として、BNCT担当者がトモセラピーの担当者も兼ねており、たとえBNCTの適応がなくてもトモセラピーや血管内治療などの提案ができることが江戸川病院放射線科の特徴だと思っております。お気楽に放射線治療室0120-518-489までお問い合わせください。

江戸川病院 BNCT室室長

植松 正裕

放射線治療を安全にかつ高精度に行うためには、放射線と物質との相互作用の理解とその医療現場への医学物理的展開能力にあります。特にBNCTでは線量に影響する混在した放射線の複雑性において最高度の医学物理的展開能力が必要になります。

欧米では1920年代には医学物理士が病院に雇用され、放射線物理の医療展開を図ってきました。

当院には物理・工学の専門家である医学物理士をはじめ、放射線治療に特化した放射線治療認定技師、放射線治療品質管理士などの優秀なスタッフが多数在籍しています。

それに加え放射線治療専属の看護師も擁しており、10年間無事故で放射線治療を行ってきた経験を踏まえ、患者さんに安心してBNCTをはじめとした放射線治療を受けて頂けるよう細心の注意を払い運営していく所存であります。

お問い合わせ先

江戸川病院 放射線治療室

受付時間 月~金曜日 9:00~17:00
住所:〒133-0052 東京都江戸川区東小岩2丁目24-18
BNCT棟の外観

GALLERY

BNCT機器①
BNCT機器①
BNCT機器②
BNCT機器②
BNCT棟エントランス①
BNCT棟 エントランス①
パイロット試験第1例目
BNCTパイロット試験の様子
パイロット試験第1例目
BNCTパイロット試験の様子
パイロット試験第1例目
BNCTパイロット試験の様子
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