社会福祉法人 仁生社
江戸川病院
2020.6.1更新
東京医科歯科大学・絹笠祐介教授の協力のもと東京医科歯科大学で大腸がんの最先端治療を学んだスタッフ2人を2020年4月より常勤として迎え、入院中の対応を含め大学病院と同等の水準で治療を進めていくことが可能となりました。東京医科歯科大学では大腸がんに対し9割以上で腹腔鏡手術を施行し、直腸がんに対してはほぼ全例でロボット手術を実施し極めて良好な手術成績を示しています。痛みが軽く回復の早い腹腔鏡手術は内視鏡外科学会技術認定医を有するスタッフを迎えたことでより積極的に行えるようになりました。
また4月から日本一の手術経験を有し、全国の病院で指導を行っている絹笠先生を招聘し直腸がんに対するロボット手術も開始しました。直腸がんに対するロボット手術は2018年4月より保険収載となり、当院でも日本ロボット外科学会の専門医を迎えたことで保険診療が可能です。
ロボット支援で行う手術操作は、
①実際の手の動きが鉗子に反映される直感的な操作、
②人間の手の動きを模倣した多関節を持った鉗子であり、人間の手以上の自由な動き、
③実際の手の動きを最大5:1まで縮尺して鉗子を動かすことによる繊細な動作が可能になります。
このようなロボットの特性により、直腸がんの場合、術者は狭くて深い骨盤の中でも、容易に正確で繊細な手術が可能となり、肛門に近い直腸がんに対して高い肛門温存率を得られることができるようになりました。江戸川病院には最新式のda Vinci Xiが導入されています。4月から新しい体制で臨んでおり、患者さんに寄り添い根治性を追求した治療を実施して参ります。御不明点等ありましたらいつでもご連絡いただければ対応いたしますので、ご一報いただければ幸いです。