社会福祉法人 仁生社
江戸川病院
2024-11-27更新
病気の様子
日本人の2人にひとりががんになると言われる時代ですが、肺がんは年間約10万人が罹患し、年間約7万人が死亡する、がんの中で最も死亡数の多い疾患であります。
肺がんの5年生存率は20-40%と低く、肝がんと並んで治療が難しいとされています。その原因のひとつとして、症状が出にくいことが挙げられ、検診等による早期発見が課題であります。
肺がんの原因の約70%はタバコですが、最近は非喫煙者の肺がんが増えてきており、受動喫煙、環境、食生活、放射線、薬品などの多要素が原因として考えられています。また、EGFR遺伝子変異やALK遺伝子変異などが原因遺伝子として分かっており、その有無を調べることで治療法が大きく変化する時代となっています。
肺がん死亡率減少効果をめざし、検診での胸部X線検査・喀痰細胞診検査あるいは胸部CT検査が推奨されています。
肺がんは、一般的に脳・骨・肝・肺内に転移し様々な症状を呈します。そのため全身検査を必要とし、また治療としては集学的治療(抗癌剤治療 + 放射線治療)を必要とすることが多い疾患であります。
当院においては、PET-CT・気管支鏡検査などにより全身精査~遺伝子診断も含めた適切な診断を行い、適切な治療を行っていくことが可能であります。また、肺がんの治療には放射線治療を必要とするケースが多くありますが、当院ではトモセラピーによる侵襲の少ない集学的治療も可能となっています。